●因幡の白兎伝説ゆかりの地

 古事記に記される因幡の白兎の神話は、大国主命が毛皮をはがされた
ウサギの話を聞いていくところから話が始まっていきます。

 淤岐ノ島にいたウサギは気多(ケタ)の岬に渡ろうと、
海にいるワニをだましました。

 「私とお前とどちらの一族が多いかを数えてみたい。
自分の同族をありったけ全部連れてきて、一列に並び伏しておれ。
私はその上を跳んで数えて渡ろう」というウサギの話に欺かれてワニたちは
気多の前まで一列に並びました。

 その上を踏んで渡ったウサギは下りる前に「お前たちは私にだまされたのだよ」
と言ってしまったため、一瞬のうちに最後のワニに捕まえられ、毛皮をは
がされてしまいました。

 ウサギが泣き悲しんでいると、先に来た大勢の神々が、「海水を浴びて
風に当たって寝ていろ」と言うので、そのとおりしたところ、ウサギ
の体は傷だらけになってしまいました。

 それを聞いたオオクニヌシは「今すぐあの川口に
行って、真水で体を洗って、その川口に生えている蒲黄(がま)の花粉を
敷き散らしてその上に寝転べば、お前の体はきっと治るだろう」と指示し、
そのとおりにしたウサギの体は元通りになりました。
  
気多の岬は鳥取市の白兎(はくと)海岸とされ、白兎海岸の沖には淤岐
ノ島(おきのしま)もあります。淤岐ノ島は鳥居があり、兎の形に見えま
す。

 また近くの白兎神社には、赤裸の白兎が身体を洗ったとし、
いかなる天候でも水の増減がないといわれ「不増不減の池」とも呼ばれて
いる池があります。大国主命がウサギに施したのは日本初の医療という説もあり、
白兎神社は皮膚病や火傷にご利益があるとされています。


 この他にも、鳥取県には、大国主命のゆかりの地が登場し、古事記
を読むと、これと合わせて大国主命が大きな袋を肩にかけ、因幡(当時は
稲葉)の国にやってきた理由もわかってきます。
 
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